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[BOOKデータベースより]
多民族都市国家シンガポールは「国語を使わない国」である―いかにして可能だったのか。シンガポールは、独立翌年から実施してきたバイリンガル教育政策(英語を第1言語とし、各民族の母語を第2言語として学ぶ)により、複合的アイデンティティのもと国民統合と経済発展をとげてきた。2026年、日本・シンガポールの国交樹立とバイリンガル教育政策はともに60周年を迎える。この節目にシンガポールの言語・文化政策を振り返り、その意義と課題を問う。
第1部 生き残りをかけた言語教育政策と国家価値向上戦略(シンガポールのバイリンガル教育の60年―都市国家の生き残りをかけた言語教育政策;SAP校制度の半世紀の変遷とその意義;華語の小学校教科書にみる華人系シンガポール人のアイデンティティ教育;マリーナ湾とチャイナタウンの景観から見る国家ブランディングの60年―グローバル・シティへの道とプラグマティズムの副作用)
[日販商品データベースより]第2部 グローバル・ネットワークの中の華語政策(冷戦期におけるシンガポールの華語政策;華語圏拡大がシンガポール社会における華語に与えた影響)
シンガポールは1965年の独立以来、多民族多文化都市国家の存続をかけ、経済戦略と共に国民統合を目指し、多文化共生を可視化すべく景観整備に取り組み、英語中心のバイリンガル教育政策を実施してきた。本書はこれら政策の変遷を辿り、功罪を分析し、英語化進行による言語文化社会的影響、特に華語・華人エスニシティの維持・継承への影響を論じる。
執筆者:荒川雪、イワサキチエ、奥村みさ、郭俊海、坂口可奈、菅野敦志、藤井久美子